愛知県は、参加費は無料となる2020年度「多文化子育てサロン」を、2020年9月から2021年2月まで全7回にわたって開催することを決定した。
愛知県によると、愛知県内には全国で2番目に多い28万人を超える外国人県民が暮らしており、その永住化が進む中で県内で子どもを産み育てる外国人県民も増加している。一方で、異国での出産・子育ては、言語や文化の違いを背景に戸惑いを生み、孤独や不安を抱えてしまうことがあり、日本社会で暮らす外国人は特に子どもの母語と日本語をどのように育んでいくかという課題にも直面しているとしている。
そのため愛知県は、このような課題に対応するため、乳幼児を育てる外国人県民が、日本人親子との交流の中で、子育ての楽しみを感じてもらい、子どもに言葉を教えるポイントなどを学ぶ「多文化子育てサロン」を2018年度から実施していた。今年度は、Web会議アプリ「Zoom」を活用し、オンラインで7回にわたって開催される予定となった。
今回は、第1回から第3回までの開催内容が明らかにされた。各回の対象・定員は、乳幼児を育てる外国人及び日本人の親子となり、各回20組までの申込先着順となる。参加費は無料となる。
第1回サロンは、9月26日に開催される。内容は「ママのためのアロマ教室」として、『ブラジル人ママが教える子育てに役立つおすすめのアロマ!子どもにも、ママにも効果的なリラクゼーションを取り入れて、のびのびと子育てを楽しもう!』という内容になっている。使用される言語は、日本語とポルトガル語となる。
第2回サロンは、10月10日に開催される。内容は「おうちではじめるモンテッソーリ」として、『モンテッソーリ学校で勤務され、バイリンガル子育てをされているロブ先生からおうちでできる工夫や簡単な遊びなどを教えてもらいます!たのしくことばを育てるヒントをもらえますよ!』という内容になっている。使用される言語は、日本語とポルトガル語となる。
第3回サロンは、11月1日に開催される。内容は「親子のバイリンガル子育て教室」として、『ブラジルで子育てを経験された小貫(おぬき)先生と一緒にバイリンガルな子育てについてお話をしましょう。それぞれの経験を共有しながら、多文化な子育てとは何かみんなで考えてみます。日頃から悩んでいることなども相談してみませんか?』という内容になっている。使用される言語は、日本語とポルトガル語となる。