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防衛省の統合幕僚監部は、統合幕僚長山崎幸二陸将が3月1日から6日にかけてベトナム社会主義共和国とタイ王国へ訪問したことを発表した。
ベトナム社会主義共和国への訪問は、3月1日から4日にかけて実施された。現地では、リック国防大臣への表敬と、ザン総参謀長との会談が行われた。統合幕僚長は幅広い意見交換を通じて、日越共同ビジョンに基づく防衛協力・交流の促進について同意するとともに、地域を取り巻く安全保障環境について認識の共有を図った。また、訪問期間中は統合幕僚長は国連(事業実施)、日本政府等(支援国)、要員派遣国(支援対象国)の三角パートナーシップで実施される取り組みである国連PKO支援部隊早期展開プロジェクトを視察し、陸自教官団28名が、ベトナム、カンボジア、インドネシア、ネパール、ブータンから参加している20名の軍人に対し、国際平和維持活動に係る教育を実施している状況を確認した。
タイ王国への訪問は、3月4日から6日にかけて実施された。現地では、シャイシャン国防副大臣への表敬と、ポンピパット国軍司令官と会談を実施した。統合幕僚長は幅広く意見交換し、日泰防衛協力・交流の覚書に基づく日泰関係の強化について同意するとともに、地域を取り巻く安全保障環境について認識の共有を図った。また、訪問期間中に統合幕僚長は多国間訓練コブラ・ゴールド20を視察するとともに閉会式に参加し、自衛隊として東南アジア地域最大規模の訓練であるコブラ・ゴールドを重視し、同地域の安全保障環境の安定化に寄与するという強い姿勢を発信した。