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日本の経済産業省は、日本の主要メディアが軒並み「8月の大韓民国向けフッ化水素輸出がゼロ」と報道したことにたいして、この報道を否定するとともに、経済産業省として8月中も許可の対象となるフッ化水素が大韓民国に輸出されていることを確認していることを発表した。
日本の経済産業省の発表によると、日本から輸出されるフッ化水素は、貿易統計上は国内における加工・製造の工程等によって、「フッ化水素(HS2811.11-000)」以外にも「再輸出品(HS0000.00-190)」として計上される場合もあり得るとしている。また経済産業省としては、7月4日以降から大韓民国向け輸出について個別許可を求めることとしていて、フッ化ポリイミド・レジスト・フッ化水素の3品目について申請があった場合には、他の案件と同様に厳正な審査の上正当な民間取引であると確認した輸出については許可する方針である。
日本の主要メディアでは、財務省が発表した貿易統計から韓国向けフッ化水素の輸出がゼロになったと推測して発表していた。しかしながら、品目を管理する財務省としての見解と、特定品目の輸出管理を行い許可を出す経済産業省の間の見解が異なる場合もあるということは貿易実務に携わっている者であれば通常認識していることである。主要メディアでは、この点を認識していなかった可能性があるうえに、経済産業省に確認していなかったために、この報道が行われた可能性がある。