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日本の文部科学省は、第7回日中韓大学間交流・連携推進会議を東京で開催しことを発表した。
『日中韓大学間交流・連携推進会議』は、2009年10月の日中韓サミットにおける合意に基づいて設置された、質の保証を伴った大学間交流・連携推進のための日本・中国・韓国の有識者会議の枠組みである。この会議は、第一回目を2010年4月に開催し構想の名称を「CAMPUS Asia」(キャンパス・アジア)と定めることに合意し、その後も定期的に開催してガイドラインの作成と合意などの取り組みを進めており、今回は第7回目となる会議が東京で開催されることとなった。
今回開催された会議では、日本からは「キャンパス・アジア」をアセアンなどのアジア各国・地域へ拡大する第3モードのスキーム案を提案し、日中韓三か国の委員の間で大枠合意された。第3モードの方向性は「Asia for All」という、アジア域内の高等教育制度の相違を超えて、国際的通用性を備えた質の高い教育を実現する、アジア地域の共同体という理念である。また、質保証機関による「キャンパス・アジア」プログラムのモニタリングの進捗が報告され、その意義と重要性を共有するとともに、プログラムの拡大に不可欠な質の保証の共通基準に繋がるものとして、その着実な進展が期待された。次回の第8回日中韓大学間交流・連携推進会議は、2020年に中国で開催することで合意された。