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9月3日から4日に第29回日・ASEANフォーラムを開催したことを外務省は発表した。日本からは杉山晋輔外務審議官が出席しており、アセアンの各国からは外務次官などが出席した。
今回のフォーラムでは以前の日ASEAN特別首脳会議で採択された「日ASEANの友好協力に関するビジョン・ステートメント」「地域・地球規模課題に関する共同声明」を踏まえて、テロ対策、サイバー犯罪、海上安全保障、人権、平和維持と平和構築などの様々な分野における日本とASEANの協力関係を確認し、進めている施策の進捗状況の確認および意見交換を行った。
ASEANでは2015年にASEAN経済共同体(AEC)を設立する予定だが、日本もこの動きに同調すべく日本とASEANを同じ地域と考え自由な経済圏を作成することを目標としている日・ASEAN包括的経済連携 (AJCEP)協定を強化し、経済連携を進めていく意向を示した。
国民レベルでの交流を強化する方策については、アジアと日本の間で青少年交流を行っている青少年交流事業(JENESYS2.0)を通じて、相互理解を深めていくことを推進していく。
国際問題に関しては、南シナ海、朝鮮半島、中東、ウクライナ、エボラ流行などの話題が挙がり、様々な意見交換を行った。
今回のフォーラムに出席していたタイの外務次官が外務省に表敬訪問しており、タイが早急に民主体制を行う事と、タイと日本の協力関係を深めることの確認を行っている。
第30回の日・ASEANフォーラムは来年開催する予定であるが、日時や場所などの詳細についてはまだ未定である。