このページの所要時間: 約 1分0秒
南シナ海の領有権問題で中国政府とアセアンの一部の国(フィリピン政府・ベトナム政府など)は争っており、アメリカ政府はフィリピン政府・ベトナム政府を支持していたが、この問題でオーストラリア政府もアメリカ政府側につくことになりそうだ。BBCが15日に報じた。
この報道によると、この海域を飛行していたオーストラリア軍の哨戒機が、中国海軍に向けて「オーストラリア軍である我々は国際法に基づき航行の自由を実施している」と無線で呼びかけて、中国政府が建設した人工島付近を飛行していた。なお、中国海軍からの返答はなかった。
アメリカ軍では10月から「航行の自由」を守るための、人口島周辺を海軍・空軍ともに通過する活動を実施しており、オーストラリア政府もこの活動を支持する旨の声明を発表していたが、オーストラリア軍による実際の活動が確認されたのは初めてのこととなる。
オーストラリア政府は、今回の活動に伴う正式な声明・見解を発表していないが、BBCの取材に対して「今回の活動は地域の安全と安定を維持するために必要な活動のひとつであり、いわゆる定期的に実施しているパトロールである。」との旨の回答している