アジア太平洋が新しい成長のフロンティアを探求する中、リアルタイム決済の進化が進行中 – ACIワールドワイド・レポート

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  • アジア太平洋は依然として世界で最も発展したリアルタイム決済市場であり、取引件数と経済成長の面でタイがリード
  • GlobalDataによると、2021年には世界中で、前年比で64.5パーセント増の1183億件のリアルタイム決済取引が行われ、2026年には4277億件に増加する見込み
  • 先進国と開発途上国の両方を含む世界最大の経済国30カ国に関するCebr経済的影響調査によると、リアルタイム決済は、2026年までに1730億米ドルの付加的なGDPの創出(2021年には784億米ドル)に寄与すると予測される
  • Cebrの調査は、リアルタイム決済の経済的影響を最大化するための広範な政策提言を説明している

シンガポール--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ACIワールドワイド(NASDAQ:ACIW)が、主要なデータ・分析企業GlobalDataおよび経済ビジネス・リサーチ・センター(Cebr)と提携して発表した第3版「Prime Time for Real Time 2022」によると、アジア太平洋は、地域の主要なプレーヤーが新しい成長の機会を求め、リアルタイム決済開発の次の段階に入る準備をしている中、リアルタイム決済のプロセスの次の局面に備えて態勢を整えています。


53カ国でのリアルタイム決済の件数と成長を追跡したこのレポートには、初めて経済的影響調査が含められ、30カ国の消費者、企業、そしてより広範な経済にリアルタイム決済がもたらす経済的利益に関する包括的な見解を提供しています。同レポートは、ロシアを除くすべてのG20諸国を対象としています*

調査では、国の決済インフラストラクチャーのリアルタイム最新化を推進する政府は、決済エコシステムのすべてのステークホルダーにとって共に利益となる状況を生み出していることが示されています。消費者と企業は迅速で摩擦のない、ハイパーコネクテッドな決済サービスの恩恵を受け、金融機関はクラウドファーストでデータ中心の最新化を加速することにより、競争の激しい環境の中で、事業を将来にわたり有効なものにしています。また、各国政府は経済成長を促進し、闇経済の規模を縮小して、すべての人に向けてより公正な金融システムを構築しています。

アジア太平洋(APAC)の注目点

タイ:

  • タイは2021年に、97億件のリアルタイム取引を記録し、世界で4番目の主要国となりました。リアルタイム決済の幅広い採用により、2021年に企業や消費者に13億米ドルの推定コスト削減がもたらされ、同国のGDPの1.12%に相当する60億米ドルの付加的な経済生産が実現されました。
  • リアルタイム決済の取引数は2026年に257億件に増加すると予想され、消費者と企業の純コスト削減額は2026年に39億米ドルに達すると予測されており、同国の予測GDPの2.08%に相当する134億米ドルの追加の経済生産の創出に寄与します。
  • Cebrの経済的影響調査の対象となったすべての国の中で、同国は、2026年までにリアルタイム決済により促進される予測GDPがパーセンテージで2番目に大きい国となっています(2.08%)。

シンガポール:

  • シンガポールでは、リアルタイム決済取引が2億5600万件に達し、約1億500万米ドルに相当する企業および消費者のコスト削減を実現すると同時に、GDPの0.10%に相当する3億4900万米ドルの付加的な経済生産をもたらしました。
  • リアルタイム決済取引は、2026年に6億300万件に達すると予想され、CAGRは18.7%になります。消費者および企業の純コスト削減額は2億3100万米ドルに達し、GDPの0.15%に相当する5億7300万米ドルの追加の経済生産を生み出すと予想されます。

マレーシア:

  • マレーシアは、2021年に11億件のリアルタイム決済取引を記録しており、これは企業と消費者に推定4億3400万米ドルのコスト削減をもたらし、GDPの1.11%に相当する3億6400万米ドルの付加的な経済生産を実現しました。
  • Cebrは、2026年にはリアルタイム決済取引は36億件に増加し、CAGRは26.9%に達すると予測しています。消費者と企業の純コスト削減額は2026年に6億3700万米ドルに達し、GDPの0.2%に相当する9億5400万米ドルの追加の経済生産を生み出します。

インドネシア:

  • 2021年12月に、インドネシアは初の全国的なリアルタイム決済ネットワークであるBI-FASTを立ち上げました。このインフラストラクチャーは、6カ月足らずで実装されました。インドネシアの中央銀行は、同国の金融機関がこの基盤となるインフラストラクチャーを迅速に採用して実装することを要請しています。
  • リアルタイム取引は、2026年に16億件に増加すると見られ、消費者と企業の純コスト削減額は、2億2200万米ドルに達し、同国の予測GDPの0.05%に相当する7億4700万米ドルの追加の経済生産を生み出すことに寄与すると予測されています。

同レポートでは、APACを世界的なリアルタイム決済の成長と採用の主要な推進力として特定しており、同地域の国々の多くが成功を収める成熟したスキームを運用しています。一方で、この成功の大半は、国内の低価値取引の急増に基づいています。高い成長率が横ばいになるにつれて、APAC諸国はバリューチェーンの川上に上り、それまでの領域を超えて成長の機会を開拓・拡大しようとしています。

ACIワールドワイドのアジア太平洋責任者のレスリー・チューは、次のように述べています。「アジア太平洋は、そのリアルタイム基盤がより大量の取引と企業および消費者のためのより高度なサービスに軸足を移している中、依然としてリアルタイム決済の革新の最前線にあります。この地域の進化の次の段階は、真に汎地域的なリアルタイム・インフラストラクチャーを提供するための連携を発展させ、今よりもはるかに大きな経済的利益を引き出し、同地域の膨大な数の銀行を利用していない人々や十分に利用していない人々に正式な金融セクターを開くことです。」

ACIワールドワイド最高製品責任者のジェレミー・ウィルモットは、次のように述べています。「リアルタイム取引および成長予測は世界的に上昇を続けており、インドなどの新興国が先頭に立って、先進国をしのいでいます。リアルタイム・スキームを実現する世界中の政府は、消費者や企業にさらに安価で迅速かつ効率的な決済方法を提供することにより、経済成長と繁栄を推進しています。」

経済ビジネス・リサーチ・センターのアドバイザリー責任者のオーウェン・グッドは、次のように述べています。「リアルタイム決済は、数日ではなく数秒以内に当事者間で送金できるようにすることで、経済における全体的な市場効率を向上させます。リアルタイム決済は、金融システムの流動性を向上させ、それにより経済成長の触媒として機能します。これは、現代のペースの速いデジタル主導のギグ・エコノミーにとっては特に重要です。労働者はすぐに支払いを受け、自身の財政をより適切に計画する事ができます。企業は柔軟性を高め、煩雑なキャッシュフロー管理の必要性を減らします。」

GlobalDataの主任アナリストのサム・マラントは、次のように述べています。「開発途上国は引き続き、リアルタイム取引数の増加の多くを牽引しており、これは、既存の電子決済インフラストラクチャーが最小限であり、したがって現金への依存度が高い経済から最も力強い成長が生じているという業界の傾向を裏付けています。このすべての活動の中で、複数の形態のモバイルが、開発途上市場のリアルタイム決済の軌道を形成していくでしょう。インドは、基盤となるリアルタイム決済システムへのモバイル・ウォレット統合のテンプレートを提供しています。モバイルは、先進国市場で今後も主要なフォームファクターであり続けるでしょう。一方で、銀行の関与が今以上にウォレットの背後に見られるようになる可能性があります。」

Prime Time Real Time Report 2022-世界の全数字の一覧

GlobalData - リアルタイム決済の成長:

 

2021

2026

 

世界中で行われたリアルタイム取引

1183億件

4277億件

前年比成長率64.5%

 

2021

 

リアルタイム決済取引件数が最も多い5カ国

 

インド
486億件

 

中国
185億件

 

タイ
97億件

 

ブラジル
87億件

 

韓国
74億件

 

 

CAGR 2021~ 2026

 

最も急速に成長するリアルタイム市場のトップ5(すべての電子決済に占める即時決済の割合が2021年に10%だった市場)

ブラジル
56.8%

オマーン
41.0%

インド
33.5%

フィリピン
31.7%

マレーシア
26.9%

 

地域別のリアルタイム取引の最速の成長

南米・中米
51.3%

中東、アフリカ、南アジア
32.6%

北米
30.2%

欧州
23.0%

アジア太平洋
15.0%

 

 

Cebrリアルタイム決済の経済的影響:

 

2021

2026

調査対象30カ国でリアルタイム決済により促進された消費者および企業の純コスト削減総額

466億米ドル

1840億米ドル

リアルタイム決済により促進された公式GDP

784億米ドル
(30カ国のGDP合計の0.10%に相当)

1730億米ドル
(30カ国の予測GDP合計の0.19%に相当)

世界的に同水準の生産を産出するために必要な雇用数

 

490万件の雇用

1030万件の雇用

インド、ブラジル、中国、タイ、韓国-企業および消費者レベルの利益

合計370億米ドル

合計1646億米ドル

インド、ブラジル、中国、タイ、韓国-リアルタイム決済により支えられる公式GDP:

 

546億米ドル(5カ国のGDP合計の0.23%に相当し、420万人の労働者の生産量に相当)

1317億米ドル
(5カ国の予測GDP合計の0.43%に相当し、900万人の労働者の生産量に相当)

米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ-企業および消費者レベルの利益

合計21億米ドル

合計55億米ドル

米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ-リアルタイム決済により支えられる公式GDP

73億
(5カ国のGDP合計の0.02%に相当し、7040万人の労働者の生産量に相当)

139億
(5カ国の予測GDP合計の0.04%に相当し、1億1890万人の労働者の生産量に相当)

GlobalData - 消費者決済の現代化:

 

2021

世界中の消費者の半数以上が現在、モバイル・ウォレットを所有および使用している:

52.71%
2019年から2年間で12.1%増加(Covid-19の影響)、2018年から33.8%増加

GlobalData – 不正行為の傾向

 

2020

2021

カードの詳細情報がオンラインで盗まれるケースは減少している-2021年には件数がやや減少

17.5%

16.9%

カードの詳細情報が直接盗まれたり、スキミングされたりするケースも減少している-2021年には件数が減少

15.5%

0.5%

デジタル・ウォレット・アカウントのハッキング、個人情報の盗難、ソーシャル・エンジニアリングの件数は増加している。不正行為のケース全体の割合:

2020

2021

デジタル・ウォレット・アカウントのハッキング

6.2%

このリリースはビジネスワイヤからの提供を受けて掲載しています。
リリース内容については、それぞれの発表元企業にお問い合わせください。

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