マクロジェン、ゲノムアジア 100K 国際コンソーシアムの研究成果がネイチャー誌の巻頭論文として掲載

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  • アジア人のゲノムデータ中で最多の地域及び人種を含む
  • アジア人の民族別ゲノムの多様性の存在を確認し、薬物反応の差を究明

韓国ソウル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 精密医療・バイオテクノロジー企業であるマクロジェン(会長:ソ・ジョンソン, www.macrogen.com)(KOSDAQ: 038290)は国際コンソーシアムである「ゲノムアジア 100K イニシアチブ(GenomeAsia 100K Initiative)」によって行われたアジア人ゲノム解析研究の成果がネイチャー誌(Nature)最新号の巻頭論文に掲載されたことを5日に発表した。(論文名:The GenomeAsia 100K Project enables genetic discoveries across Asia)


ゲノムアジア 100K イニシアチブは非営利国際コンソーシアムで、2016年にアジア人10万人を対象とするゲノム情報解析の大規模研究プロジェクトを開始した。コンソーシアムはマクロジェンと盆唐ソウル大学病院精密医療センター、シンガポールの南洋理工大学校(Nanyang Technological University)、インドのゲノム解析企業MedGenome、ロシュグループの米国子会社であるジェネンテック(Genentech) などによって構成されている。マクロジェンの会長兼盆唐ソウル大学病院精密医療センターの碩座教授であるソ・ジョンソン教授は南洋理工大学校のステファン・シュースター(Stephan Schuster)教授とともに共同研究責任者として活動し、当該研究を指導してきた。

当該研究は64か国、219種族から構成され、世界的に公開されたアジア人ゲノムデータの中でアジア地域と人種を最も多く含むということに大きな意義がある。つまり、アジア人の疾病研究において既存の欧州人のゲノムデータベースを使用せず、アジア人ゲノムデータベースを新しく構築・活用することができるようになったことを意味する。これによってアジア人に関連する精密医療の実現に大きく貢献するものと期待される。

研究グループは、インド人598人、マレーシア人156人、韓国人152人、パキスタン人113人、モンゴル人100人、中国人70人、パプアニューギニア人70人、インドネシア人68人、フィリピン人52人、日本人35人、ロシア人32人などの1,739人に関する全ゲノム解析を公開した。

アジアに居住する約142種族にはこれまでの研究成果よりもさらに多様な遺伝的特性が存在するという事実が明らかにされ、これを基盤としてアジア民族別に主要薬物に対する反応が異なることを究明した。例えば、心血管疾患患者に主に処方される抗凝固剤ワルファリン(Warfarin)はある患者にはよく反応して治療に効果的であるが、特定遺伝変異を持つ患者にはアレルギーなどの薬物副作用を引き起こす。研究グループはワルファリンの場合、韓国人、中国人、日本人またはモンゴル人のような北アジアの先祖を持つ人々が敏感に反応する可能性が大きいことを予測した。

ゲノムアジア 100K コンソーシアムは当該研究によって北方系のモンゴル部族から南方系のインドネシアの小さな島の孤立部族に至るまでアジア人種の起源に関連する特性を分析してゲノムデータを構築することに成功した。アジア人はもちろん、アジア人の遺伝的特性を受け継いだ全世界のすべての人種を対象にしてオーダーメイド型診断と治療を可能とするきっかけを提供したことに大きな意味がある。

マクロジェンは当該研究で確保したデーターベースを活用して人種別特性を反映した消費者直接依頼(Direct-to-Consumer)遺伝子検査サービスを独自に開発し、海外法人及び支社を通して全世界に供給する計画である。

また、これまで研究者を中心として構築して来た「ゲノムスーパーマーケット」を医療グループ中心のサービスに確張して、各国別、人種別に特化された臨床診断サービスを提供する「グローバル・クリニカル・ゲノム・スーパーマーケット(Global Clinical Genome Supermarket, GCGS)」として再整備し、アジア人オーダーメイド臨床診断と治療に適用する計画である。これによって全世界の臨床診断市場を本格的に攻略する。

コンソーシアムの共同研究責任者であるマクロジェンの会長兼盆唐ソウル大学病院精密医療センターの碩座教授であるソ・ジョンソン教授 は「アジア人に関するゲノム情報が多ければ多いほど、アジア人が特定の疾病にかかる危険がより高いのか、特定の薬物によりよく反応するのかを分析することができる」と述べ、「以後アジア人10万人のゲノムビッグデータの完成を成し遂げて、韓国内外のアジア人関連疾病及びゲノム薬理学の研究を活性化して、アジア人のためのオーダーメイド精密医療を実現するための基盤を用意するために率先する計画である」と語った。

共同研究責任者である南洋理工大学校のステファン・シュースター教授(Prof Stephan C. Schuster)は「アジア人には私たちが予想するよりもっと多様な遺伝的特性が存在する」と述べ、「ゲノムアジア 100K プロジェクトは全世界のアジア人が健康な生活を営むために重要な役割を果たすことでしょう」と語った。

コンソーシアム共同研究責任者であるインドMedGenome社の最高科学責任者であるAndrew S. Peterson博士は「私たちが一生の間に互いに異なる疾病を経験したり、互いを明確に区別したりできるのは遺伝的な差のためである」と述べ、「このような個人差を理解することは革新的な新薬を発見するための非常に重要な手がかりになる」と語った。


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Macrogen Inc.
Hyun-Ah Lee, +82-2-2180-7029
pr@macrogen.com

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