ベトナム政府は米の輸出拡大を進めており、この取り組みに関連してベトナム米が日本にさらに輸入され、日本のスーパーでPBとして販売が拡大されるため、日本の食料自給率がさらに低下するとともに日本の米農家へ多大な影響を与える可能性があることが明らかになった。
ベトナム政府は、ベトナム税関総局の統計によると、2024年度の米の輸出額が過去最高を記録したことを発表した。輸出している量が多い国は、フィリピン、インドネシア、マレーシアの順であるとしている。また、ベトナム政府は、他国の食料安全保障に協力するためにも、他国へのさらなる米輸出を拡大する方針を示した。
在日本ベトナム大使館によると、ベトナム政府の米輸出戦略に関連した事業として、2022年6月に、日本市場で輸入販売される最初のベトナム精白米製品であるA AnブランドのST25米の発売記念式典が開催されている。この式典に出席したのは、タンロン株式会社、日本のきらぼし銀行、輸出入関係企業となる。ベトナム大使は、ベトナムの白米ブランドを日本市場に輸入するために尽力されたきらぼし銀行とタンロングループを高く評価している。
なお、ベトナムの現地メディアによると、3月末にも、上記のベトナムのタンロングループの主導により、ベトナム産のジャポニカ米が、日本の大手スーパーなどのPB(プライベートブランド)として販売される予定であるとしている。
また、日本の農林水産省では、令和7年1月10日に実施された江藤大臣記者会見の際に、記者から「国家貿易の枠外となる民間貿易で米を輸入する動きが出てきました。国産の需要を奪う懸念もありますが、この状況をどのように受け止めているのか聞かせてください」との質問が行われた際に、大臣は「まだこれから増えることも予見されますが、枠外で買うことは、これまでも行われてきたことです。特別なことではありませんが、この枠内で買えなかった方々が、主食用米を輸入しているという事実は、間違いなくあると認識しています」との旨を答えるとともに、国産の需要に影響するような懸念はないとしていた。
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