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日本の独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、ベトナムの陸上風力発電事業に対して、アジア開発銀行(ADB)及びオーストラリア政府傘下のExport Finance Australiaとの協調融資を実施することを発表した。
今回融資される事業は、ベトナム中部クアンチ省での総発電容量144MWの陸上風力発電事業に対してとなり、最大2,500万米ドルを供与する融資契約に調印された。借入人は、ベトナムの大手地場企業と、日本の再生可能エネルギー発電事業者である株式会社レノバが出資するプロジェクトカンパニー3社となる。
今回実施される事業は、JICAがベトナムの風力発電事業にプロジェクトファイナンス方式により融資を行う初の事業であり、ベトナムの再生可能エネルギー分野で日本企業及び地場企業をはじめとした民間主体の風力発電事業のモデルケースとして、後続案件形成の呼び水効果が期待されるものとなる。加えて、ASEAN域内企業が実施する再生可能エネルギー事業であり、「ASEAN海外投融資イニシアティブ」に資するとともに、日本企業が初めて同国の大型新規風力発電事業に出資を行う案件に対する支援となる。