国際協力銀は滋賀県の腕時計の販売・修理事業者のベトナム展開を支援

日本の政策金融機関である株式会社国際協力銀行（JBIC）は、株式会社ナカザワのベトナム展開を金融面から支援するため、滋賀銀行との協調融資を実施することを決定した。

株式会社ナカザワは、滋賀県に本社を構え、腕時計などの販売・修理を行う、1986年設立の中小企業である。このナカザワは2013年にベトナムに「NAKAZAWA VIETNAM CO., LTD（NKV）」を設立しており、ベトナム現地で5店舗を展開している。ベトナムでは中間所得層の増加に伴う個人消費の活性化が期待されており、ナカザワはベトナムでの販売拡大を企図していた。特に、今後普及すると思われるネット事業にも他社に先駆け参画予定である。

JBICは、こうしたナカザワの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するため、ナカザワへの融資を実施することを決定した。今回実施される融資は、株式会社滋賀銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は300千米ドル相当となる。融資される資金は、NKVがベトナム国内の店舗で行う腕時計などの販売・修理事業に使用される予定である。