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宅配便で国内シェアNo.1であるヤマト運輸株式会社などを傘下に持つヤマトホールディングスは、タイ国内において宅急便サービスを開始した事を発表した。
ヤマトグループでは、アセアン経済共同体が発足したアセアン地域を重要な拠点として位置付けており、2010年にはシンガポール、2011年にはマレーシアに宅急便事業を開始していた。ASEAN地域に属するタイでは、1990年にタイヤマト運輸株式会社を設立し、フォワーディング事業・ロジスティクス事業・海外引越事業を実施していた。このタイでは、現在も日本や世界各地から企業が進出し製造業が堅実に成長し小口配送の個数が増加している事から、タイにおける事業展開を更に加速する事を検討していた。
そのためヤマトグループは、タイ国内セメント業界においてトップの売上である複合企業グループであるサイアム・セメント・グループ(The Siam Cement Public Company Limited.)との協業により、タイ国内において宅急便サービスを開始する事を決定した。宅急便サービスを提供する会社「SCG Yamato Express Co., Ltd.」は、サイアムグループの傘下の企業とヤマトホールディングス傘下でシンガポールにある東南アジア地域統括会社のYAMATO ASIA PTE. LTD.が出資する形で設立された。
今後は、サイアムグループがタイ国内で培ってきたネットワークなどの強みと、ヤマトグループが日本で培った宅急便のノウハウを活かして、タイにおける宅急便サービスを提供していく方針である。