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在タイ日本国大使館は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「ナコンラーチャシーマー県ワンヒン町行政機構における旱魃対策と治水事業のための油圧ショベル整備計画」にかかる総額2,522,000バーツの支援をしたことを発表した。
大使館の見解によると、タイのナコンラーチャシーマー県ワンヒン町の地形は盆地で、3つの小規模河川の水と雨水を主な生活用水や農業用水に使用しているが、同県はタイの中では降水量が少ない上、当該地域の上流の地域が先に水を使用するため、乾季の旱魃被害が深刻であるとしている。対策には、ワンヒン町内に貯水システム60ヶ所および排水システム1,250ヶ所を整備する必要があるが、ワンヒン町行政機構は油圧ショベルを所有していないため、グランドウォーターバンクの掘削作業が進まない状況であった。
そのため、日本政府は「ナコンラーチャシーマー県ワンヒン町行政機構における旱魃対策と治水事業のための油圧ショベル整備計画」を実施することを決定した。この事業にかかる総額2,522,000バーツは、無償資金協力として供与される。この支援では、ワンヒン町行政機構への油圧ショベル整備が実施される。支援が実施されることにより、ワンヒン町において貯水システム及び排水システムが年間それぞれ10ヶ所及び200ヶ所設置され、同町の旱魃・水害が改善される事で、適切な量の生活用水や農業用水が供給されるようになり、住民約4,500人が安全かつ安定した生活を送ることが可能になる見込みである。