シンガポールはアメリカと防衛協力、対中として哨戒機配備

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画像提供:アメリカ国防総省
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アメリカの国防省は、アメリカのカーター国防長官とシンガポールのウン・エンヘン国防相が12月7日にアメリカ国防総省で会談を実施し、両国の防衛協力を強化する新たな協定に合意し署名したことを発表した。

アメリカ政府とシンガポール政府は、1990年と2005年に締結された覚書の合意などにより防衛協力を実施していた。両国では、この協力関係により地域の安全に貢献出来たとしてこの防衛協力を評価しており、この両国の防衛協力の枠組みを更に強化するために、今回の新しい協定が実施されることとなった。

具体的には、アメリカ軍所有のP8対潜哨戒機を3カ月に1回程度の割合でシンガポールに配備することとなり、共同軍事演習・人事交流なども活発化させていく予定である。なお、アメリカ政府は既にフィリピン政府ともP8を運営出来るよう枠組みを構築している。また、現在の協力範囲を拡大させ、人道支援・災害救援・サイバー防衛・バイオセキュリティ等の新しい分野での協力も促進させていくことで合意している。

アメリカ政府は、南シナ海の領有権問題で中国政府が強硬な手段を行っていることに対抗するため、既にベトナム政府とフィリピン政府とアメリカ軍が活動出来る旨の防衛協定を締結している。この包囲網を更に強化するため、マレーシア政府とも同様の防衛協力を進めており、シンガポール政府とも今回の協定を締結することとなった。

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