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安倍晋三総理大臣は、訪問中のマレーシアのクアラルンプールにて、シンガポール共和国のリー・シェンロン首相と日本・シンガポール首脳会談を実施したことを外務省は発表した。
今回の会談で両者は、来年の2016年に日本政府とシンガポール政府は外交関係樹立50周年という節目の年を迎えるため、この機会を生かして両国の関係を強化することに合意した。また、安倍総理大臣からは、今年の9月11日にシンガポールで実施された総選挙において、リー首相が勝利し首相に再任されたことに祝意を伝えた。
南シナ海問題に関しては、安倍総理から中国政府が現在実施している南シナ海における現状変更(大規模な埋め立て・拠点構築など)に関して、深刻な懸念をかかえていることが説明された。リー首相からは、公海における航行の自由と上空飛行の自由の重要性が指摘され、この問題は国際法に準拠したうえで、平和的に解決されるべきであるとの認識が示された。また、この問題の解決には日本政府が建設的な役割を果たすことを期待している旨が述べられた。
国連改革に関しては、両者は安保理改革の必要性を共有した。リー首相からは日本の国連安保理常任理事国入りを支持していることが表明された。