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シンガポール港はアジア拠点のハブとして発展しており、アジア地域における最も貨物のサプライチェーンが優れている港に送られる「the Asian Freight and Supply Chain Awards」の賞を受賞している。このシンガポール港を管理・管轄しているシンガポール海事港湾庁は、2014年の船舶の到着重量は23.7億トンであり、この数値は過去最大であり、今後も継続した成長が続く見込みであることを発表した。
この発表によると、シンガポール港は様々な企業を誘致したことに伴い、現在では130以上の国際海運グループが利用している。海運に関わる雇用人数は17万人を超えており、国内総生産の7%を占めている。船舶の到着重量は年々成長しており、2010年は19.2億トン、2011年は21.2億トン、2012年は22.5億トン、2013年は23.3億トン、2014年は23.7億トンと成長している。特に燃料を積み込む総量に関しては世界のトップであり、2014年は42.4万トンであった。
先日のニュース(シンガポール沖でタンカーが衝突し推定4500トンの原油が流出)でも報じているが、シンガポール沖でリビア船籍のオイルタンカーシンガポール船籍のバルクキャリアが衝突し大量の原油が流出する事故が発生していた。しかしながら、シンガポール海事港湾庁は早急かつ適切な対応を実施したことにより、原油流出の被害は最低限に抑えられたと地元メディアなどは報じており、事故時における対応能力の高さを証明している。
そのため、今後もアジア地域におけるシンガポール港の優位は揺るがなさそうである。