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日本の総合商社である丸紅株式会社は、中国企業と協力して、シンガポールにおけるオンライン金融事業に参入することを発表した。
中国大手の企業間オンライントレード(電子商取引)プラットフォームを運営する「Zall Smart Commerce Group Ltd.( Zall)」が、シンガポール電子貿易取引事業者(GeTS)およびシンガポール証券取引所(SGX)との共同出資で設立したCIC社では、企業間向け国際貿易オンライントレードプラットフォーム「CICプラットフォーム」を運営している。
日本の丸紅は、このZallと今年5月にCICプラットフォームのユーザーに対するトレードファイナンスサービスを提供する目的で「ZMA Smart Capital Pte. Ltd.(ZMA)」を設立していた。設立されたZMAの株主構成は、Zallグループが51%、丸紅グループが49%となる。
この丸紅と中国大手が設立したZMAが、オンライン上で成立する企業間貿易取引を対象としたトレードファイナンス(貿易金融)サービスの提供を開始することとなった。このZMAでは、今までに国際貿易に容易に参加できなかった中小企業に対して、オンライン上で利便性の高いトレードファイナンスサービスを提供することで、更なる国際貿易取引の活発化を推進する。また、アジア有数の金融センターであるシンガポールに所在する利点を活かし、CIC社と共同でアジア域内のサプライチェーンにおける様々な金融ニーズに対応すべく取り組んでいく方針である。