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フィリピン外務省は、日本の安倍晋三内閣総理大臣からの要請を受けて、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が日本に訪問する事を決定した事を発表した。訪問する日時やスケジュールなどの詳細は現時点では明らかにされていない。
安倍総理大臣とフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、日・フィリピン首脳会談を9月6日に実施していた。この会談では、両国間は共通の価値観を共有する戦略的パートナシップであり、今後も友好関係を維持する事で合意していた。この会談の際に安倍総理はドゥテルテ大統領に対して日本への早期訪問を要請しており、ドゥテルテ大統領はこの要請に応える事となった。
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領の前任のアキノ大統領は、天皇陛下のフィリピン訪問を実現させた親日派であったが、新政権のドゥテルテ大統領は親中派とみられていたことから、日本への訪問が実現するのには時間がかかるのではとの見方が大勢を占めていた。また、フィリピン政府は中国政府と南シナ海の領有権問題を争っており、この問題解決のためには二国間の直接対話が必要であると判断していたことから、今年度中にはロドリゴ大統領が中国に訪問する可能性が高いとみられていた。そのため中国に配慮して、中国よりも先に日本への訪問は行わない可能性が高いとみられていた。
ドゥテルテ大統領の日本訪問の日時やスケジュールなどの詳細はまだ発表されていない。日時が確定していないために、ドゥテルテ大統領が電撃で中国訪問を行う可能性も残されているが、現時点では日本への訪問が先に行われる見込みである。