上川外相は中国設置の不法ブイを撤去せずに懸念、フィリピンは撤去でも

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画像提供:外務省
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上川外務大臣は、中国が尖閣諸島周辺にブイを不法に設置したことに対して、日本が独自に不法ブイを撤去することはなく、中国に撤去することを求めるとともに懸念を表明するのみであることが明らかになった。

3月8日に実施された上川外務大臣会見の際に、記者から「外務省は、南シナ海でのフィリピン船舶と中国船舶の衝突に関して、深刻な懸念を表明したところですが、懸案となっている尖閣諸島周辺に中国が設置したブイへの対応状況についてお聞かせください」との旨の質問が行われた。

この質問に対して、上川外相は「中国側が設置したブイについてということで、ご質問がありました。ハイレベルを含みます様々なルートで、中国側に対しましては、即時撤去、これを求めてきている状況であります。にもかかわらず、現時点で、現場海域の状況が改善していないということは、極めて遺憾と考えております。我が国といたしましては、引き続き、あらゆる機会を捉えまして、中国側に対して、ブイの即時撤去を強く求めていくとともに、現場海域におきます必要な警戒監視、及び状況の把握、また、様々な角度からの調査分析を行っていきます」との旨を述べた。

なお、中国はフィリピンに対して、日本と同様に不法にブイなどを設置しているが、フィリピンでは自国の主権を守るためにとして、ブイなどを撤去している。

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