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在フィリピン日本国大使館は、広報文化ホール内において日本人戦没者慰霊祭を8月15日に開催した。
フィリピンでは、慰霊祭を毎年実施していたが、今年はフィリピン政府の新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に関するコミュニティ隔離措置などのため、例年のようにラグナ州カビンティ市のカリラヤ日本人戦没者慰霊園にて執り行うことを断念し、在フィリピン日本国大使館にて、越川和彦日本国大使及び岡島洋之公使兼総領事が謹んで在留邦人を代表して追悼の辞を述べ献花を行う形式にて実施された。
式典では、在留邦人代表の細谷明宏マニラ日本人会会長の追悼の辞及びドゥテルテ大統領からのメッセージを岡島公使兼総領事が代読した。
最後に、越川大使は「先の大戦では、ここフィリピンで日本人50万人、フィリピン人100万人を超える数多くの方々が尊い命を落とされました。 祖国に残された家族の安寧、祖国日本の行く末を思いながら、熾烈な戦いに傷つき,飢えや病に苦しんだ方々、再び祖国の地を踏むことができなかった同胞の方々の無念さはいかばかりであったかと改めて想わずにはいられません。全ての戦没者の方々の御霊(みたま)に対し、謹んで哀悼の意を表します」との旨を述べるとともに、一層強い日比関係の強化に向けて尽力する旨を述べた。
なお、慰霊祭に先立って、3月6日には、越川大使夫妻がカリラヤ日本人戦没者慰霊園を訪れ、市長らと共に比島戦没者の碑に献花し、先の大戦における戦没者を悼むと共に、我が国が戦後一貫してきた平和国家としての歩みを堅持することを誓っていた。