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フィリピン政府は、中国政府の「ワクチン外交」に関して、少なくともフィリピンに対しては政治的な圧力をかけるために実施していないだろうとの見解を示した。
シンガポールに拠点を置く研究機関からは、中国が発展途上国などを対象としてワクチンを供与する、いわゆるワクチン外交は、無条件ではなく地政学的な観点から圧力をかけるために実施している可能性があるとの旨の警告が出されていた。これらの報道を受けてフィリピン政府の報道官は、中国のワクチン外交に関する見解を示すこととなった。
報道官の見解によると、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は中国の習近平国家主席と個人的な友好関係を構築しており、中国の指導者と多くの価値観を共有しており、中国は圧力としてワクチンを使用することの可能性はほとんどないと思うとの旨の見解を示した。また、意見の相違があれば話し合うが、一方を利用して他方に圧力をかけるのであれば、現政権下ではそうはいかないだろうとの旨の見解も示している。