このページの所要時間: 約 0分54秒
ラオスの金融インフラは未成熟であり早急な整備が必要であったが、財政の余裕がないことからも棚上げにされていた。この現状を改善させるため、ラオス中央銀行は中国の国営銀行からラオスの銀行のATMシステムを構築するための支援を受けることが決定したことを11月28日に発表した。
この支援を受けてATM網が完成した際には、中国とラオス間の国営銀行のトランザクションが整備・近代化され、一般市民の利便性が向上される。また、企業間の繋がりが深まる事に伴い、中国からラオスへの投資も促進される。今回の支援額は900万米ドル相当の価値があるとみられている。
中国は南シナ海の領有権問題でベトナムやフィリピンと争っている事に関連して、アセアンでの対中国包囲網を完成させないために、近年ではラオスやカンボジアを中国側に取り込むための支援を積極的に実施している。特にラオスに対しては、中国・ラオス間の鉄道整備の支援のみならず、ラオスの農村の貧困対策も支援しており、ラオスと中国の関係は更に強化される見込みである。