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独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、ラオスで障害者スポーツを通じて社会的自立の意欲を育むための支援を実施していることを発表した。
ラオスでは、2008年1月に政府が国連障害者権利条約に署名するなど、政府の障害者に対する理解が少しずつ進んできているが、ラオスの地方在住の障害者の多くが未だ家族の庇護の下で、ひっそりと生活をしており社会参加の機会が閉ざされている状況にある。そのため、アジアの障害者活動を支援する会(ADDP)が、JICAの草の根協力事業「ラオス障害者スポーツ普及促進プロジェクト」を通じて、2016年よりラオス政府の障害者スポーツ促進・振興を支援している。
このプロジェクト目標は、ラオスのシェンクワン、ルアンパバン、サワナケート、チャンパサックの4県で、草の根及び競技障害者スポーツが普及されることとなる。具体的には、ゴールボール、パワーリフティング、パラ水泳、パラ陸上、車椅子バスケットボールの5種類の競技では、日々の練習を日本人専門家が指導・サポートしている。支援を受けているラオスの一部選手は、2020年東京パラリンピックに向けて日本国内のホストタウンなどで強化合宿に参加し、水泳・陸上・パワーリフティングの選手が日本国内の試合に出場し、好成績を収めている。