日本はジャワ島鉄道高速化の協力へ、中国に敗北したバンドン案件の代わりとして

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画像提供:外務省
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日本の外務省は、訪日中のインドネシアのルフット海洋担当調整大臣と日本の岸田文雄外務大臣が会談を実施した事を発表した。

この会談で岸田大臣は、今月の7日にインドネシアのアチェ州で発生した地震の被害に関するお見舞いを述べ、日本政府はJICAを通じて緊急物資(テント)を供与した事を説明した。また、日本政府はインドネシア政府との間で海洋分野における協力を重要視しており、海洋フォーラムの立ち上げのための覚書署名を歓迎する旨を述べた。

ルフット海洋担当調整大臣からは、ジョコ大統領から日本政府とインドネシア政府の関係をより深化させ様々な事に関して協議するように要請を受けている事が述べられ、多数の官僚が同行している事が説明された。また、両政府は同じ海洋国家であるために、海洋フォーラムをどの様に実施していくかが重要である旨が述べられた。

会談を実施した結果、両大臣は両政府の象徴的な協力案件であるパティンバン新港整備に関して今後も緊密に連携していく事で合意した。また、首都ジャカルタと第2都市であるスラバヤを結ぶ既存のジャワ島を横断する鉄道を高速化する「ジャワ島北幹線鉄道高速化」に関しても意見交換を実施した。

日本政府は昨年にインドネシアの首都ジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道建設を中国政府と争い、結果として日本の新幹線の案が中国政府の案に負ける形で失注する事となっていた。日本政府とインドネシア政府の関係は、この案件によりわだかまりが残る形となっていたため、インドネシア政府は日本政府との友好関係を修復するために、このジャワ島の高速鉄道建設を日本政府に依頼する方針である。なお、日本政府側の融資額や協力する技術内容に関しては、まだ明らかにされていない。

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