インドネシア政府は、6月12日から日本を含む30カ国を対象として、30日以内の観光目的で入国する人を対象とした観光ビザ免除(査証免除)を実施している。そのためインドネシアでの入国審査において、審査官による来日目的の確認が厳格化されはじめている。
この観光ビザ免除が実施された事に伴い、従来では入国する際に支払っていた$35のビザ手数料が免除(無料)されるため、観光目的でインドネシアへ訪問する人が増加するとみられている。しかしながら、このビザ手数料免除を不正に利用しようと、ビジネス目的などで来日しているのにも関わらず観光目的で入国すると偽る入国者が増加するとみられている。そのため、入国管理局の審査官における来日目的の確認が厳格化されはじめている。
審査官による確認方法および質問は担当者により大きく異なり、パスポートに記載されている入出国の履歴から入国目的を推測して入念な質問により確認する審査官もいれば、簡単な質問のみを行う審査官もいる。また、服装により判断される場合もあるため、観光目的で訪れる際にスーツで入国する事は、審査官の誤解を招く事に繋がるため控えた方が良い。
当編集部の関係者が、ビザ無料化が実施された6月12日以降に観光目的でインドネシアに入国した際に、実際に入国審査官と行った問答集を以下に挙げるので、観光目的で入国する人は参考にして下さい。なお、入国目的を偽って入国した事が判明した場合には、インドネシアの入管法などにより国外退去もしくは罰金となる可能性があり、実際に国外退去処分の措置を受けた場合には、6カ月以上の再入国禁止措置がとられる。
【入国審査の際の問答集(実例)】
Q1.
どの様な目的で入国しますか?
What’s the purpose of your visit?
(もしくは)
仕事で来ましたか?それとも観光で来ましたか?
Are you here for business or pleasure?
A1.
観光です。
Pleasure.
(もしくは)
Sightseeing.
Q2.
何日間滞在しますか?
How long will you stay in country?
A2.
4日間です
For four days.
※31日以上滞在する場合には、ビザが必要となります。
Q3.
どこに宿泊しますか?
Where are you staying?
A3.
XXXホテルです。
At the XXX Hotel.
Q4.
何人で来ましたか?
How many people ?
A4.
2人です。
Two people.
※多人数で入国する場合には、観光目的以外ではと疑われ、入国目的を再度確認される場合もあります