インドネシアの大統領は、工場を設立する際には高度な技術を使用する工場であることを希望

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画像提供:インドネシア商業省(ジェトロとインドネシア政府間における覚書を署名した様子)
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インドネシアのジョコ・ウィドド・インドネシア大統領は3月22日~25日の日程で公式実務訪問賓客として訪日しており、3月23日に日本の安倍総理と日・インドネシア首脳会談を実施したことを日本の外務省は発表した。この会談では、両国の「戦略的パートナーシップ」を一層深化させる事などに両者は合意した。しかし、ジョコ大統領は日本政府に、インドネシアに設立する工場は、単純な作業を行う工場ではなく、高度な製品を製造する工場とするように要望したことを、インドネシアの現地メディアは報じている。

これらの報道によると、ジョコ大統領は訪日中に安倍総理のみならず経済界の関係者達と会談を実施したが、その際に単純な資源採集などのみを行う工場ではなく、高度な電子製品や自動車などの完成品を製造する工場とするように要望した。特に、工場から出荷する物が、原材料および半完成品ではなく、完成品の状態で出荷する形となることを希望している。
しかしながら、進出するメーカーとしては、製品の製造を一つの国で完結することは、技術流出が発生した際に模造品が容易に作成されてしまうため、複数の国に分けて製品を製造することは基本的な方法である。特に中国などで高機能な製品を製造するメーカーでは、この手法が取り入れられている。
そのため、ジョコ大統領のこの方針は、メーカーの方針と相反することとなる。ジョコ大統領はこの状況を認識していることからも、インドネシアにおける投資の障壁を更に取り払うことにより、日本の投資を呼び込む方針である。

ジョコ大統領の今回の訪日には、インドネシアの経済大臣・国営企業大臣・外務大臣・官房長官などの多数の大臣が同行していた。日・インドネシア首脳会談では、政治・安全保障、海洋協力、経済・経済協力、人的・文化交流などの観点からの交流を促進することに同意しているが、インドネシア政府は自国の技術力を向上させるために、日本から条件の良い投資および支援を取り付けることを主目的としていたようである。

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