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在インドネシア日本国大使館は、パプア州及び西パプア州への救急車の供与が行われることにともない、記念式典が開催されたことを発表した。
今回供与される救急車は、日本が資金拠出している日・ASEAN統合基金から約95万ドルを活用し、インドネシア保健省が15台の調達を行い、パプア州及び西パプア州へ供与するものである。この供与が実施されることにともない、インドネシア保健省主催により救急車供与式典が9月2日に開催され、駐インドネシア大使がブディ保健大臣と共に出席した。
大使館によると、救急車の供与対象地域であるパプア州及び西パプア州は、第二次世界大戦で戦場となった土地であり、インドネシア人の方々とともに多くの日本兵が亡くなっていた。現在、日本とパプア州及び西パプア州を含むインドネシアとの間では、過去の悲しい歴史を乗り越えて友好関係が構築されており、今回の救急車の供与により、両州の医療状況が改善するとともに、両国の友好関係が更に発展することが期待されるとしている。
なお、日・ASEAN統合基金は、2005年に開催された日・ASEAN首脳会議において、小泉総理よりASEAN各国首脳に対して総額75億円のASEAN統合支援拠出金を拠出することを表明し、この表明に基づき2006年3月に設置されたものとなる。