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アセアン各国は急激に勢力を拡大しているイスラム国への対応に苦慮しているが、インドネシア政府はイスラム国対策の一環としてマレーシアなどとの国境を接する地域でセキュリティを強化することを9月25日に発表した。国境沿いから国内にイスラム過激派などの入国を防ぐための処置である。また、イスラム国のイデオロギーはインドネシアでは認められておらず、存在自体が国内で禁止されている。
インドネシアは多民族国家であるため国教は定められていないが、国民の7割以上がイスラム教を信仰しており、世界最大のイスラム教徒を抱える国である。大多数のイスラム教徒は穏健派であるが、スラウェシ島などにはイスラム過激派の拠点が存在しており、外部の過激派が国内の過激派と結び付く事を警戒している。9月13日には、トルコ国籍の4人を国内のスラウェシ島で活動するイスラム過激派グループに合流しようとした疑いで拘束したことを発表している。
インドネシアとイスラム国は離れた立地であるために直接の影響を受けにくいと考えられているが、軍および警察は状況を過小評価せずに厳格に対処していくことを表明している。