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日本政府は、カンボジア王国における道路整備による地域の連結性向上や上水道整備による生活環境の改善などを支援するため、総額で257億7,300万円となる2件の円借款を実施することが明らかになった。
1件目の支援案件は、『地方道路連結性向上計画』として、供与限度額が236億9,200万円として実施される。この案件は、首都プノンペンとタイ国境を結ぶ国道五号線の沿線地域において、橋や道路排水施設を含む地方道路の改良及び拡幅により、当該地域における道路ネットワークの連結性強化、人々の社会経済活動へのアクセスの改善を図るほか、洪水被害に脆弱な地域において通行止めの軽減の対策を取るなど気候変動への対応を図り、もって当該地域の安定的な社会経済開発に寄与するものとなる。
2件目の支援案件は、『シェムリアップ上水道拡張計画(第三期)』として、供与限度額が20億8,100万円として実施される。この案件は、急速な都市化及び観光客の増加により水不足が深刻となっているシェムリアップ市において、上水道設備を拡張することにより、安全かつ安定的な上水道サービスの普及を図り、もってシェムリアップ市の生活環境の改善及び当該地域の観光産業振興の環境改善に寄与するものとなる。
なお、2件とも、供与条件は金利:TORF+0.4%(下限金利は0.1%。またコンサルタント部分は年0.1%)となる。償還期間は、30年(10年の据置期間を含む)となる。調達条件は、アンタイドとなる。