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日本の外務省はカンボジアの国道一号線の改修を行うことを目的とした「国道一号線都心区間改修計画」の案件において、総額で2億5,100万円を限度とした無償資金協力に関する交換公文の署名を行ったことを11月17日に発表した。
カンボジアの国道一号線は、タイの首都バンコクからカンボジアの首都プノンペンを経由してベトナムの最大の商業都市ホーチミンを結ぶメコン圏をつなぐ国際幹線道路であり、カンボジアにおいても首都プノンペンとベトナムの国境の町バベットを繋ぐ重要な道路である。カンボジアの国道一号線は紛争・内戦・洪水などの被害により道路の損傷がひどく、2001年にカンボジア政府から日本政府への無償資金協力の要請があり、日本政府は事前調査を実施した後に「国道一号線改修計画」として2005年6月からODAの枠組みでの改修の支援を実施している。
今回の無償資金協力の範囲は、プノンペン都心区間の道路改修に加えて洪水対策などのため排水設備の改善事業を合わせて実施される予定である。排水設備が改善されることにより農業産業の発展も見込まれ、住民の利便性も高まると見られている。