イスラム教を容認するカンボジア

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カンボジアにおいては大多数が仏教徒であるが、人口のごく一部(1%程度)はイスラム教徒である。カンボジアに住むイスラム教徒は平和的に住んでおり、特段の事件も起こしていないため、政府はイスラム教を容認している。政府はモスクの建設支援なども行っているが、7月18日にフン・セン大統領はイフタール(ラマダン中の日没後のディナー)に出席した際に、カンボジア政府はイスラム教を支援していくことを改めて表明した。

当日のフン・セン大統領の発表によると、政府の考えとしては、宗教による差別は行っておらず、様々宗教の教徒が豊かになることにより、最終的には国家への発展につながると考えているため、宗教活動は積極的に支援している。イスラム教の場合においても、イスラム教に関する機関の設立を容認し、イスラム教に基づく様々な行動の自由は基本的に許可している。しかしながら、国の法律と宗教の考えが異なる場合には、国の考えに従う事が国民の義務であるということも、イフタールの際にコメントしている。

カンボジア政府は、国の発展の観点のみでイスラム教を保護しているわけではなく、アセアンのブルネイ・マレーシアなどの他国との友好関係を保つためにもイスラム教徒の保護につとめていると見られる。

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