中国は自国が日本から南シナ海の島を解放したため裁判結果に従わないと

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画像提供:中国外務省
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中国外務省は仲裁裁判所が南シナ海における中国の主権を否定したことにたいして、中国政府は日本政府から南シナ海の島々を開放した事によりこの地域における主権は自国にあると考えているため裁判結果には従わない、との旨の見解を明らかにした。

オランダのハーグ仲裁裁判所は、フィリピン政府から提訴された南シナ海問題に対してフィリピン政府の訴えを認めて中国政府の主権を否定する判決を下していた。中国との紛争が発生しているフィリピン政府・ベトナム政府と日本政府やアメリカ政府などの国際社会の多くは、この仲裁裁判所の判決を支持する声明を発表している。しかしながら中国政府は、仲裁裁判所の判決には従わない声明を発表していた。

中国外務省で開催された定例記者会見の際に記者から「日本の自衛隊の参謀長が、中国政府は国際法に基づき仲裁裁判所の判決を受け入れるべきだと述べていますが、中国政府の回答は?」と質問された際に「仲裁裁判所の結果に従うかは、合法的な裁判であるかを考慮すべきです。今回の仲裁裁判はそもそも違法なものです。国際社会の多くは、この紛争は当事国の二国間における話し合いで平和的に解決すべきであるとして、中国政府の方針を理解し支持しています。日本政府はこの事実を認識すべきであります。特に日本政府は第二次世界大戦の際に、南シナ海の島々において不名誉な歴史を残したことを忘れてはいけません。日本政府はこの歴史を認めて背景を知っていなければいけません。日本政府が第二次世界大戦で降伏した後に、日本政府により不法に占領された島々を中国政府が開放したのです。この事から、中国政府はこの地域における主権を持っている事が分かるかと思います。」との旨を述べた。

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