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中国政府は、習近平国家主席とギリシャのアレクシス・ツィプラス首相が北京で会談を4日に行い、幅広い関係強化を目指し両国関係を更に強化していく事で合意した事を発表した。
中国政府の発表によると、両政府は44年に渡る友好な良好関係に感謝するとともに、相互尊重と相互利益の概念の元に友好関係を強化していく事で合意した。中国政府からは、中国企業が買収したギリシャの首都アテネ近郊にあるピレウス港を、両国政府が共同で開発を推進していく事を提案しギリシャ政府もこの案に同意した。中国政府は自国の経済圏構想の一帯一路を説明しEU地域と中国を結ぶ道を作りたい旨が述べられ、ギリシャ政府はこの案に協力する旨が述べられた。
中国メディアの報道によると、中国政府からギリシャ政府へAIIBへの参加要請が行われ、ギリシャ政府は参加する方向で前向きに検討すると回答している。南シナ海問題も議題に挙がったが、ギリシャ政府からは明確な回答が無かったとしている。
中国政府は南シナ海問題においては当事国とASEAN加盟国以外のアフリカ諸国などから、豊富な資金による経済援助を軸として中国政府支持を取り付けている。ギリシャ政府は、今回の会談では南シナ海問題に関する回答は無かったが、経済協力を軸として南シナ海問題支持を取り付ける動きがEUにも及びつつある状況である。