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日本の外務省は、アセアン地域における平和構築に関する支援を強化していくことを発表した。
これまでのASEAN加盟国の間では、一部の国において地域紛争(東ティモール、フィリピンのミンダナオ、インドネシアのアチェ、ミャンマーのカチン族など)が発生しており、従来はこれらの紛争は当事国のみで解決してきた。しかしながら、ASEAN経済共同体を設立したことなどから、地域内の紛争もASEAN地域全体で解決していく動きが出てきているため、日本政府はこれらの動きを支援することとなった。
日本政府は従来からアセアン地域における和平構築の支援をしており、成果をあげた事業としては「ミンダナオ和平(フィリピン政府とモロ・イスラム解放戦線(MLIF)との和平交渉)」「ミャンマーにおける少数民族との和平」「カンボジア和平」などが挙げられる。特にミンダナオ和平とミャンマーにおける少数民族との和平に関しては、和平に合意した後に、和平が継続出来るような仕組みを構築するための経済的支援も実施している。