陳泳中国駐長崎総領事は、長崎県の元県知事らと交流を行うことで二人の元知事からの中国友好交流の支持を勝ち取り、長崎大学の学長から教育分野での交流を深めるとの言質をとり、長崎大学は米国で受入拒否の留学生を受け入れる可能性があることが明らかになった。
陳泳中国駐長崎総領事は、4月25日と28日、元長崎県知事の中村法道氏と金子原二郎氏を個別に表敬訪問した。陳総領事は、長年にわたり、二人の元知事が長崎と中国の友好交流、さらに中日友好協力の促進に貢献してきたことを高く評価し、二人には総領事館との友好的な交流を継続し、長崎と中国の友好関係を促進するために助言と提言を賜り、役割を果たすことを期待しているとの旨を述べた。二人の元知事は、今後も長崎と中国の友好交流と協力に関心を持ち、支持する意欲を表明した。
5月12日、長崎大学を訪問し、永安武学長、蒋宇静副学長らと会見した。陳総領事は、「長崎大学は総領事館管轄区域内にある唯一の国立大学であり、長年にわたり、ノーベル賞受賞者を含む多くの才能ある学生を輩出し、多くの中国人学者や留学生も長崎大学で学んでいる。総領事館は今後長崎大学との緊密な協力関係を維持し、中国との教育交流と協力を新たなレベルに押し上げるために努力していく」との旨を述べた。永安学長からは、長崎大学の歴史や中国の大学との交流と協力について紹介し、総領事館とともに教育分野での交流と協力を継続的に深めていきたい旨を表明した。
5月21日、長崎商工会議所を訪問し、森拓二郎会頭、松永安市専務理事らと会見した。陳総領事は、長年にわたり、長崎商工会議所が長崎と中国の様々な分野における交流・協力の促進に貢献してきたことを高く評価し、長崎商工会議所と会員が今後さらに中国を訪問し、新たな協力の機会を模索し、新たな協力分野を拡大し、双方の友好交流と実務協力を新たなレベルに押し上げることを励ます。総領事館として、架け橋の役割を積極的に果たすために取り組んでいく。
なお、アメリカのトランプ政権は、ハーバード大学における中国共産党に関連する外国人留学生の受け入れを拒否したことにともない、日本の約90大学が受け入れを支援する方針を表明している。長崎大学が表明している支援は、特段の国籍要件は設けずに、支援対象を学部生・大学院生として、受入待遇を研究生・科目等履修生・特別聴講学生・特別研究学生として、学費支援は学術交流協定校の学生は授業料不徴収、外国人留学生は国際交流会館に入居可などの支援を表明している。