農水省は外国米が国内で10万トン流通でも問題ないと明言、将来は国産米生産減少の懸念も

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江藤農林水産大臣は、10万トンの輸入米が国内に流通するが、日本産の米の需要に大きな影響を与えることはないとの旨の見解を示した。

12月24日に実施された江藤農林水産大臣の記者会見の際に、記者からは「輸入米のSBSの2024年度第4回入札が行われ、10万トンの年間枠が久々に全量落札になり、国内の集荷競争が厳しくなります。受け止めと、全体需給には影響がないと理解しますが、店頭に外国産米が安価で並ぶような状況が続くとなると、消費者目線では、外国産米に意識がいってしまうこともあるかと思います。こちらについて考えがあればお願いします」との旨の質問が行われた。

この質問に対して、江藤大臣は「私もいろいろスーパーを回ってみました。北海道の米なんかは、比較的手に取りやすい価格で出ており、いろいろな価格帯があると思いました。SBSは、一昨年は1万4,000トン、去年が6万6,000トンです。それに比べると全量落札ということで、国内の米価が高い時にSBSの枠は人気があるのは通例なので、特別なことではないと思っています。多様な選択肢が与えられているということかもしれません。SBSを選ぶ方は価格に惹かれて買う方もいらっしゃって、それはそれだと思いますが、これが国産米の需給に大きな影響を与え、国産米の人気を落とすことにはならないと受け止めています」との旨を述べた。

なお、SBS米とは、日本が実際に輸入しているミニマムアクセス米のうち、10万トンを上限として政府が輸入を認めているものとなる。そのため、一部の有識者からは、国産米の需要が減少し、ゆくゆくは国産米の生産自体が減少するのではないかとの懸念が示されている。

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