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長崎県は、モンゴル軍・朝鮮軍が日本に侵略して島民などを虐殺した元寇に関して、近年の元寇の研究報告などを行うため、シンポジウム【「モンゴル襲来」と海の路~元の軍船の航路を探る~】を11月4日に開催することを発表した。
長崎県によると、今年は鎌倉時代に起こったモンゴル襲来、いわゆる「元寇」(文永の役・1274年)から、750年目にあたる年となる。近年では、水中遺跡である鷹島海底遺跡の調査から、元軍の実態を示す様々な成果が得られており、鷹島へ至る航路上の島々の水中遺跡においても、同時代の船の往来を示す痕跡が見つかっているとしている。
そのため、シンポジウム【「モンゴル襲来」と海の路~元の軍船の航路を探る~】が九州国立博物館で開催されることとなった。このシンポジウムでは、これらの成果を比較しながら、元の軍船がどのような航路を辿ったのか、専門家を交えて検討するものとなる。
予定しているプログラムは、調査研究報告として、『「モンゴル襲来と大洋路」九州大学教授 伊藤幸司氏』『「モンゴル襲来と碇石」放送大学特任教授兼鹿児島大学名誉教授 高津孝氏』『「モンゴル襲来と長崎県」長崎県教育庁長崎県埋蔵文化財センター係長 宮武直人氏』が行われる。パネルディスカッションは、テーマを「元の軍船の航路を探る」として実施される。
また、関連イベントとして、九州国立博物館では、【パネル展「蒙古襲来」の痕跡を探る】を令和6年10月29日から令和6年12月22日にかけて開催する。【文化交流展特集展示「モンゴル襲来の痕跡を探る」】を、10月29日から令和7年1月19日にかけて開催する。