総裁選出馬の上川外相の外交方針は親中路線を明言、領空侵犯には対抗措置を取らず

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画像提供:外務省
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総裁選に出馬する予定の上川外相は、中国軍機による領空侵犯に対しては抗議するのみで対抗措置を取ることはせず、中国とは幅広い分野であらゆるレベルで緊密に意思疎通を図り、日中関係を深化・発展させていくことが重要であるとの見解をあらためて示した。

8月30日に実施された外務大臣会見の際に、読売新聞の記者から中国軍機による領空侵犯事案について質問されたところ、上川外相は「我が国の主権の重大な侵害であるだけでなく、安全を脅かすものであり、全く受け入れることはできません。外務次官から、極めて厳重に抗議をするとともに、再発防止を強く求めたところであります」との旨を述べた。

その後、ブルームバーグの記者から総裁選出馬の際にはどのような外交方針を打ち出していくかについて質問されたところ、上川外相は、中国に関しては「日中両国間におきましては、様々な可能性とともに、数多くの課題や懸案がございますが、両国は地域と国際社会の平和と繁栄にとりまして、共に重要な責任を大国であります。中国との間におきましては、『戦略的互恵関係』を包括的に推進するとともに、『建設的かつ安定的な関係』の構築を双方の努力で進めていくというのが、我が国の一貫した方針であります。引き続き、中国との間で、幅広い分野において、あらゆるレベルで緊密に意思疎通を図り、日中関係を深化・発展させていく、このことが重要であると考えております」との旨を述べた。

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