日立は東南アジア向けに漏水管理システムを販売開始

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画像提供:株式会社日立製作所(システムのイメージ図)
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アセアンを含む東南アジアにおいては、経済発展に伴い造水・浄水施設のインフラが急ピッチで整備されているが、水道管の漏水などの影響により利用者へ水を届けられず、水道管理事業者がその結果として利用者から水道収入を得られない状況が発生していた。そのため株式会社日立製作所は、これらの漏水対策として、IT技術を活用し配水地域内で漏水の多いエリアを推定し、漏水管理業務の効率化を図る新型の漏水管理システムを、東南アジアをはじめとする新興国を対象に販売を開始することを発表した。

今回の日立のシステムは、ITを活用し水道管網に取り付けた流量・圧力センサー情報と、水道管の材質、敷設年次、老朽度などのアセット情報、水理解析技術とを組み合わせてシミュレーション解析を行う漏水管理システムである。このシステムは、シンガポールで2013年8月から2014年9月までの期間でフィールド試験を実施したものである。試験は、雨水収集・浄水・飲料水供給から下水処理及び再生水造水まで、水循環を一貫して実施し、本システムの有効性を検証した。

日立製作所は、今回のシステムおよび配水コントロールシステムなどとともに、漏水率が課題となっている東南アジアなどの国に積極的に拡販し、水環境ソリューション事業のグローバル展開をさらに加速していくことを表明している。

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