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国際連合総会の緊急特別会合は、ロシアがウクライナ東・南部4州で住民投票を実施したうえで併合を宣言したことを違法であり無効だと宣言する決議を賛成多数で採択したが、ASEAN加盟国内では、タイ、ラオス、ベトナムは棄権した。
今回決議された内容は、ロシアがウクライナ東部のドネツク州、ルガンスク州、南部のヘルソン州、ザポロジエ州で9月23日から27日に実施した、住民投票と自称しているものを非難するとともに、ロシアが一方的に進めた実質的な併合には国際法上の妥当性はないものとして、他国はこの併合を承認しないように呼び掛けているものである。
なお、決議に賛成した国は、ウクライナ、日本、アメリカなどの合計で143カ国となり、国連加盟国の約4分の3となる。反対した国はロシア、ベラルーシ、北朝鮮、ニカラグア、シリアの5か国となる。棄権した国は、中国、インド、アルジェリア、アルメニア、南アフリカ、スリランカなどの35カ国となり、ASEAN加盟国内では、タイ、ラオス、ベトナムも棄権している。