林外相はスリランカ債務再編会合の開催は検討中と、中国・インドも関与

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林外務大臣は、スリランカが中国などから多額の債務を抱えているために日本に債務再編の会合を開催するように要請されていることに関しては、中国などとも協議しつつ開催を検討していく方針であることを明らかにした。

スリランカ政府では、中国・インド・日本などから多額の債務を抱えており、経済危機に陥っていた。そのため、スリランカ大統領は日本を名指しして、主要な債権国を招いて債務の再編を行う会合を開催するように支援を要請していた。なお、主要な債務国である中国とインドの間においては、2020年以降は国境付近で紛争が発生して死者が出ていることもあり、債務編成で協力することは難しいのではとの見方も出ている。

8月30日に実施された外務大臣の会見の際に、記者から「スリランカの大統領が、日本に対して、中国やインドなど債権国を集めた債務の再編の協議を開催するように求めていますけれども、日本政府の対応について教えてください」との質問が行われた。

この質問に対して林外務大臣は、「スリランカ側とは、様々なやり取りを行っておりますが、かかる協議の開催について、スリランカとの間で準備を行っているという事実はございません。我が国としては、スリランカの厳しい経済状況を注視をしておりまして、同国の人道状況の悪化を受けて、同国に医薬品と食料提供するための人道支援を実施中でございます。今後、スリランカ政府が、IMFやパリクラブ等と連携した形で、透明性を確保しつつ、経済財政状況の改善を図るということが重要だと考えております。我が国としては、そうした動向、また、スリランカの状況も見極めながら、スリランカ及びその他のドナー・国際機関等とも協議しつつ、対応について、更に検討していきたいと考えております」との旨の見解を示した。

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