バングラデシュ都市高速鉄道(MRT)建設支援、182億の円借款

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独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、バングラデシュ人民共和国において初となる都市高速鉄道建設を通じて経済発展及び都市環境の改善に支援するため、182億8,500万円を限度とする円借款を実施する。

バングラデシュの首都ダッカでは、1990年から2018年にかけて人口が662 万人から 1,980 万人(推測値)まで増加しており、人口増や経済成長に伴う急激な交通需要の増大が慢性的な交通渋滞や大気汚染を引き起こしていた。ダッカ都市圏における車両の平均移動速度は時速 6.4 キロと東京都都心部の半分以下に留まっており、交通渋滞による経済損失は、年間数十億米ドルに上ると推計されていた。また、ダッカの大気はPM10濃度(年間平均)が146μg/m3 と世界保健機構の環境基準(20μg/m3~70μg/m3)を大幅に上回る水準にあった。

そのため、日本はこれらの問題を解決するため、「ダッカ都市交通整備事業(V)」を対象として182億8,500万円を限度とする円借款貸付契約に調印することとなった。金利は、年0.70%(コンサル部分は0.01%)となる。この事業では、ダッカ市街を南北に接続する都市高速鉄道(MRT:Mass Rapid Transit)6号線を建設し、公共交通網のネットワークを形成することで、ダッカ都市圏の輸送需要への対応を図り、同国の経済発展及び都市環境の改善に寄与する。

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