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日本の防衛省・自衛隊は、モンゴルへの能力構築支援事業として、PKO派遣に必要な道路構築分野における人材育成の支援を実施した。
この支援事業は、モンゴル軍工兵部隊のPKO派遣に必要な道路構築分野における人材育成に貢献することを目的として、平成26年から行われているものである。第1フェーズの3年間では、土地の測量から道路の設計、砂利舗装及びアスファルト舗装までの道路構築教育を実施している。平成29年からの第2フェーズでは、様々な現場の状況に対応できるよう、より高度な技術を習得させるべく、排水設備を含む道路構築教育を実施するとともに、今後、モンゴル軍独力で道路施工ができる体制を整備するため、教官養成も実施していた。
第3フェーズ初年度となる今年度は、8月27日から9月14日にかけて実施された。実施された場所はモンゴル陸軍司令部(中央県)となり、支援対象はモンゴル軍工兵部隊など47名(うち5名は本事業により養成した教官5名)となり、自衛隊側の参加要員は防衛政策局参事官付1名と陸上自衛官9名となった。
コロナ禍での初の派遣事業となったが、派遣された自衛官9名は隔離期間中においても、滞在先のホテルの自室からモンゴル軍工兵部隊に対してオンラインで事前の教育指導を実施した。隔離期間が明けた9月3日には、モンゴル陸軍司令部で開講式が実施され、道路構築全般を自立的に実施し得る能力を付与するため、道路構築教育への補佐・指導を実施すると同時に、測量に関する技術支援も実施された。