愛知県の大村知事は、卒業生に習近平現最高指導者を輩出している清華大学との協力覚書を元とした連携を急速に強化するとともに、県内企業の中国進出を積極的に支援している。この清華大学との愛知県の覚書締結は、昨年に大村知事が中国訪問したことなどを元として行われたものである。
大村知事は、昨年の5月12日から17日まで中国に渡航しており、各地域を訪問して政府高官などと面談や視察などを実施していた。この中国訪問では、12日から13日にかけて河北省や清華大学に訪問していた。
河北省保定市に訪問した大村知事は、習近平国家主席が「国家千年の大計」として自ら構想・提起した国家プロジェクトである雄安新区内の市民センター展示館で雄安新区の開発計画について説明を受けた後、電気バスで移動しながら開発中の新区内を視察している。その後、河北省の陳剛副省長と面談し、河北省とさらに友好を深めたいとの旨を述べていた。
中国教育部に訪問した大村知事は、愛知県には日本で最も優れたモノづくり産業やそれらを支える教育や研究機関の集積があり、今後は清華大学を始めとした中国の有力大学とも連携することで、中国から多くの大学生に来県してもらい、日中友好に資する青少年交流を促進するべく、教育部の支援と協力を要請した。教育部副部長からは、愛知県の青少年交流の取組みは中日間の相互交流の促進につながるものであり、教育部としても支援していく旨の回答があった。
清華大学に訪問した大村知事は、愛知県と清華大学間における大学交流や学生交流やスタートアップの交流をより深めていきたい旨を述べていた。陳書記からは、知事の提案した青少年交流やスタートアップ支援は、清華大学としても重要視している分野であり、愛知県との交流を進化させていきたいとの回答があった。この段階では、愛知県と清華大学との間における覚書締結は前向きに検討していきたいとのコメントだけであったが、その後の9月26日に正式に「愛知県と清華大学との包括交流に関する覚書」として締結されている