日本の外務省がASEANなどにおいて対日世論調査を行った結果、日本と中国への信頼度の比較では、ラオス・マレーシア・シンガポールの3か国は日本よりも中国を信頼していることが判明した。
今回のASEANにおいて実施した調査は、日本の外務省がEdelman Intelligence社に委託して、令和元年11月に18歳から59歳までの3,000名を対象にインターネット及び一部訪問面接を併用したものである。
『あなたの国とって、現在重要なパートナーは次の国のうちどの国ですか』という質問に対しては、日本と答えた人は、ブルネイ52%、カンボジア44%、インドネシア67%、ラオス30%、マレーシア58%、ミャンマー82%、フィリピン69%、シンガポール45%、タイ59%、ベトナム68%、となった。中国と答えた人は、ブルネイ49%、カンボジア54%、インドネシア50%、ラオス70%、マレーシア82%、ミャンマー67%、フィリピン38%、シンガポール66%、タイ72%、ベトナム43%、となった。日本と答えた人の割合の方が多かったのは、ブルネイ、インドネシア、ミャンマー、フィリピン、ベトナムと5か国となった。
『あなたの国にとって、今後重要なパートナーとなるのは次の国のうちどの国ですか』という質問に対しては、日本と答えた人は、ブルネイ53%、カンボジア42%、インドネシア57%、ラオス33%、マレーシア50%、ミャンマー81%、フィリピン56%、シンガポール38%、タイ44%、ベトナム54%、となった。中国と答えた人は、ブルネイ49%、カンボジア46%、インドネシア44%、ラオス61%、マレーシア62%、ミャンマー49%、フィリピン33%、シンガポール57%、タイ57%、ベトナム25%、となった。日本と答えた人の割合の方が多かったのは、ブルネイ、インドネシア、ミャンマー、フィリピン、ベトナムと5か国となった。
『次の国のうち、最も信頼できる国はどの国ですか』という質問に対しては、日本と答えた人は、ブルネイ14%、カンボジア43%、インドネシア29%、ラオス9%、マレーシア22%、ミャンマー61%、フィリピン27%、シンガポール9%、タイ33%、ベトナム37%、となった。中国と答えた人は、ブルネイ1%、カンボジア30%、インドネシア15%、ラオス12%、マレーシア33%、ミャンマー9%、フィリピン7%、シンガポール12%、タイ31%、ベトナム2%、となった。中国と答えた人の割合の方が多かったのは、ラオス、マレーシア、シンガポールの3か国となった。なお、ブルネイが一番信頼している国はイギリスの32%、カンボジアが一番信頼しているのは日本の43%、インドネシアが一番信頼している国は日本の29%、ラオスが一番信頼している国は中国の12%、マレーシアが一番信頼している国は33%、ミャンマーが一番信頼している国は日本の61%、フィリピンが一番信頼している国はアメリカの42%、シンガポールが一番信頼している国はアメリカの19%、タイが一番信頼している国は日本の33%、ベトナムが一番信頼している国は37%となる。