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日本政府は、パキスタンの医療環境の整備と貨物検査設備の整備を無償資金協力により支援することを発表した。
医療環境の整備は、「パキスタン医科学研究所における母子保健センター及び小児病院の集中治療拡充計画」として供与限度額が36億2,000万円として実施される。この計画は、パキスタン国内有数の第三次医療施設であるパキスタン医科学研究所で、小児病院と母子保健センターのハイリスク周産期を対象とした診断・治療機能を新施設に集約・拡充するために新棟建設及び新生児保育器等の機材供与を行うものである。この協力により、母体胎児集中治療室が新設され、パキスタン医科学研究所におけるハイリスク妊産婦・褥婦・新生児への医療サービス提供体制の強化や患者サービスの質の向上が期待される。
貨物検査設備の整備は、「経済社会開発計画」として供与額19億円として実施される。この計画は、パキスタンの内陸物流拠点に貨物検査設備を整備するものである。この整備が行われることにより、パキスタンの主要内陸物流拠点における貨物検査能力の強化とともに非合法物資の流通抑制を通じてテロ発生リスクの低減に寄与することが期待される。