ロシア・ミャンマー・フィリピンで戦没者慰霊碑の維持管理と移設

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日本の厚生労働省では、戦没者慰霊碑の維持管理や移設等の2つの事業を行うとともに、この事業を実施する事業者の募集を開始した。

『樺太・千島戦没者慰霊碑維持管理等事業』では、ロシア連邦サハリン州に日本政府が建立した樺太、千島列島及びその周辺海域において先の大戦により死亡した者のための慰霊碑及びその付帯設備の維持管理を行うことを目的とし、厚生労働省社会・援護局長の委託を受け、当該慰霊碑等の維持管理を行うものである。

この事業の内容は、受託団体の代表者とサハリン州スミルヌイフ地区長との間で慰霊碑等の維持管理に係る基本合意文書を締結し、慰霊碑等が適正に維持管理されているか現地において調査する。また、基本合意書に基づき、慰霊碑等の維持管理費をサハリン州スミルヌイフ地区に支払い、その他の事業の遂行に当たっては、厚生労働省と協議を行うものである。

『海外民間建立慰霊碑移設等事業』では、戦友会などの民間団体等が海外に建立した慰霊碑等の維持管理については、建立者が行うことが基本であるが、時間の経過によって建立者が不在となるなどし、状態が不良となった慰霊碑について、移設等を行うことを目的とするものである。

この事業では、建立者等関係者が不明、状態が不良の慰霊碑等について、現地政府や地権者等と協議を行ったうえで、移設・埋設等を行う。建立者等関係者が明らかである、状態が不良の慰霊碑等については、適切な維持管理を行うよう要請するとともに、維持管理を行うことが困難な場合は、建立者等関係者の同意を得たうえで、移設・埋設等を行うものである。本年度の対象予定地域は、ミャンマー・フィリピン・ロシアで慰霊碑等の数は約20基とする。

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