独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、日本の病院経営ノウハウを活かしてバングラデシュの医療水準向上に貢献するため、バングラデシュの民間総合病院事業への出資契約を締結した事を発表した。
バングラデシュでは、世界保健統計等によると、人口当たりの病床数が他国と比較した場合に極めて低水準にあり、医療従事者についても大幅に不足している。また、ライフスタイルの変化等により、感染性疾患から非感染性疾患への転換が進んでいるが、非感染性疾患に対応した医療インフラの整備が遅れていた。そのため、高次医療を担う病院の整備と医療人材の育成が喫緊の課題となっていた。
そのためバングラデシュ政府は、公正で質の高いヘルスケアを全ての国民に確保することを政策として掲げていた。JICAはこのバングラデシュ政府の政策を後押しし、日本政府が海外に日本の医療拠点を2020年までに20ヶ所創設することを目指す未来投資戦略にも貢献する事を目的として、バングラデシュの民間総合病院事業への出資契約を行う事を決定した。
この出資契約は、JICAとバングラデシュ法人「Ship Aichi Medical Service Limited(SAMSL)」との間で実施された。SAMSLは、ダッカのイーストウエスト医科大学病院と、日本のグリーンホスピタルサプライ株式会社(GHS)が設立した法人である。SAMSLでは、日本の病院経営のノウハウを活かしつつ、国際水準の医療サービスを良心的な価格でバングラデシュの人々に提供することを理念として掲げており、イーストウエスト医科大学病院を拡張し、専門性の高い診療科目を新設することで、医療水準の向上に寄与することを目指している。
JICAは今までにバングラデシュの医療セクターに対して、円借款「母子保健および保健システム改善事業」、技術協力プロジェクト「看護サービス人材育成プロジェクト」を実施しており、今後も同様の協力を進めていく方針である。
アセアン10カ国情報










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