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独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、JICAによる円借款事業「ホーチミン市都市鉄道建設事業(ベンタイン-スオイティエン間(1号線)」により整備されたホーチミン市都市鉄道1号線が12月22日に開業を迎えたことを発表した。
JICAによると、この事業は、ホーチミン市において、市中心部のベンタイン駅から市北東部のスオイテイエンターミナル駅まで合計14駅、総延長19.7kmの都市鉄道を整備するものである。また、ホーチミン市初の都市鉄道であることに加え、多くの住宅や商業施設のある都心部を通る2.5km(3駅分)は地下を走り、ベトナム初の地下鉄でもあるとしている。
鉄道システムには日本の標準規格が採用されており、安全装置を装備した日本の車両や信号システムが導入されている。駅には転落防止に役立つプラットフォームのスクリーンドアが導入され、バリアフリー(点字ブロックや掲示板・放送案内、車両内の車いす専用スペースなど)の工夫も盛り込まれている。工事は、高い施工技術・監理技術を持つ日本企業がベトナムの事業者との合弁を組み、協働して行われていた。
開業式典には、ホーチミン市グエン・ヴァン・ネン党委書記、ファン・バン・マイ人民委員長、グエン・ミン・ヴー外務筆頭次官、在ベトナム日本国大使館の伊藤直樹特命全権大使、JICA ベトナム事務所所長の菅野祐一、本事業に携わった企業関係者等が出席し、開業を祝福した。