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日本の独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、ベトナム最大のがん専門病院の医療機材整備を通じ拠点病院機能強化に貢献するため、18億3,000万円を限度とする無償資金協力を実施することを発表した。
JICAの見解によると、ベトナムでは、経済成長に伴うライフスタイルの変化に伴い、死因上位を占める疾病が感染症から非感染症へと変化してきており、2020 年の全死因のうち非感染性疾患による死亡割合は約8割を占め年々増加しており、過去30年間にベトナムのがん罹患率は3倍に増加していた。
そのため、JICAは、ベトナムの国内最大のがん専門病院の医療機材整備を通じ、拠点病院機能強化に貢献するため、18億3,000万円を限度とする無償資金協力「国立がん病院における医療機材整備計画」を実施することを決定した。
この支援は、年間約8万人の入院患者と30万人以上の外来患者を受け入れ、約2.5万件の外科手術を実施するベトナム最大のがん専門病院の医療機材を整備し、がんの診断・予防体制の強化を通じて同国の強靭な保健システム構築に寄与するものとなる。